ルイ・ヴィトンと旅の革新

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第1章 ルイ・ヴィトンと旅の革新
ルイ・ヴィトンの革新は、「旅」という概念を変えることから始まりました。
世界が移動を始めた時代に生まれたルイ・ヴィトン
1850年代、ヨーロッパでは鉄道と蒸気船の登場により交通革命が巻き起こっていました。それまで馬車で数日かけていた都市間の移動が、わずか数時間で可能に。鉄道網が広がり、蒸気船は大西洋を渡る航路をつなぎ、「旅」が貴族の贅沢から、一般の移動手段へと変化していった時代です。
この新しい旅のスタイルに呼応するように誕生したのが、ルイ・ヴィトンでした。それまでの荷物といえば、重くて雨に弱い革トランクや木箱。荷台に雑然と積み込まれる時代に、ルイ・ヴィトンは「フラットな箱型トランク」を発明。上に積み重ねやすく、軽くて防水性のある素材“トリアノン・キャンバス”を採用。これが、旅の風景を一変させたのです。
セレブの象徴からラグジュアリーの代名詞へ
さらにルイ・ヴィトンは、ただのトランクではありませんでした。洗練されたデザイン、美しい仕立て、そして独自の鍵での盗難対策。その佇まいは“旅の道具”を超えて、“持つ人の品格”を表す存在へと進化していきます。世界中の王侯貴族やセレブが愛用するようになり、ルイ・ヴィトンは「旅する美意識」の象徴となっていったのです。
その革新性はいまも、価値として生き続けている
ルイ・ヴィトンが持つ価値とは、単なるブランドロゴではなく、「時代のニーズを形にする革新性」にほかなりません。ルイ・ヴィトンのトランクは、今で言う“プロダクトデザインの革命”であり、それが現在まで続く「ルイ・ヴィトン=機能美と信頼の象徴」の地位を築いているのです。
だからこそ、中古であっても、時代を超えて、ルイ・ヴィトンには価値が残り続ける。その本質を見抜けるのが、私たち質セキネです。